いきものがたり

Vol.48 越佐海峡を行く!

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今回は、新潟から両津に向かう海が舞台。夏、船のデッキから観察を開始。新潟の港周辺ではたくさんの鳥の姿が見られる。カモメの仲間には「カモメ」という名前のカモメもいるが、夏には見られない。今見られるのはカモメの仲間の「ウミネコ」だ。

ウミネコは年中いるカモメで、尾羽に黒い帯があるのが特徴。名前のようにミャオミャオと猫のような声で鳴く。群れの中には、茶色の鳥も混じっているが、これが若鳥だ。笹川流れの岩礁などで繁殖し、大人になるのに3~4年もかかる。最初は茶色が濃く、歳を追うごとに色が薄れてくるが、大人の群れに混じって果敢に船を追ってくる。船客から出されるエビせんがお目当てだ。しかし沖合いに出るとさすがにほとんどが、あきらめて数は減ってきた。

ちょうど越佐海峡の真ん中あたりで、長い翼を広げて海面スレスレに飛ぶ鳥が現れた。オオミズナギドリだ。外洋性、つまり沖合いにいる鳥で、小魚やイカを獲ってエサにしている。粟島の繁殖地が国の天然記念物に指定されている。さらに・・・何かが海面スレスレに飛んでいるのを発見!・・・トビウオだ。ムナビレが発達して長く、10mも20mも飛んでいる。海面の波が起こす風を利用するという。佐渡の島影が見えてきた。再びウミネコが現れる。海では港に近いところ、沖合いとそれぞれに現れる生き物が違っている。機会があったらデッキから観察をおすすめしたい。

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