今年度最初の出前出張授業が行われました。講師はゆうなびの坂部友宏キャスター。熱心に聞いてくれるのは、長岡市旭岡中学校の2年生の皆さんです。キャリア教育の一環で、様々な職業のお話を専門家から聞こうと、森林組合の方や、弁護士さん、調理長の方がそれぞれの教室に分かれてお話しされました。
坂部キャスターはまず、実況でその場を温めます。
「野球部の人いる?」手の上がった佐納くんを架空実況でバッターボックスに立たせます。
一球目はファール。そして二球目、逆転ホームラン!!TVから流れる本物の実況中継のようです。佐納くんは大歓声を受けホームベースを踏みました。この後、佐納くんはアドリブでヒーローインタビューにも答えました。
坂部キャスターが伝えるときに大切にしていること、正確な情報をお伝えすることはもちろんですが、雰囲気作りを大切にしていると話し、ワークショップが始まりました。
天気予報の原稿を生徒さんに実際に読んでもらいながら、暗いトーン、明るいトーンの読み分けにチャレンジしてもらいます。
初めは緊張していた生徒さんたちも、坂部キャスターに聞かれると、将来の夢を語ってくれました。
駅員さん、ゲームアプリを作る人、幸せになりたい!などなど。まだ、決まらない人もたくさんいましたが、坂部キャスターは「これから夢を決められるのはすばらしいこと!」と答え、学生時代の自分の夢について語り始めました。
ずっと、マラソンのオリンピック選手になりたいと思っていたけど、大学時代、アナウンサーを目指そうと思いはじめます。
でも、最大の難点は「話すのが苦手なこと」アナウンス学校に通い、「うまく話せない」と先生に相談すると、「いいじゃない!君は余計なことを話さないということだから。必要なことだけを話して信頼を得ればいい…。」その言葉で坂部キャスターは開眼したのだそうです。
「苦手」と「向き不向き」は違う。一番大切なのは「やる気」「なりたいと思う気持ち」です。これからいろいろな人に出会って、経験して、夢を描いてくださいと、熱く伝えます。
生徒のみなさんから質問が寄せられました。
Q大変なことは?
毎日大変!でも、その大変さが好き。例えば昨日も放送中に突然新しいニュースが入ってくる。
練習していないニュースを読むのは緊張する。でも、緊張するくらいの方がいい。プラスに捉えて望みます。
Qアナウンサーになりたい人は中学生のとき、どんなことをしたら?
友達に、自分の好きなことについて、たくさん話をしてみて。でも、一方的に話してばかりだと、友達は飽きて疲れちゃう。だから、その友達の話も聞いてみて下さい。話が広がっていきます。
Qニュース原稿を読む練習はどれくらい?
10回練習してから本番に臨みたいけれど、なかなか時間が取れない。3から4回くらい。
しっかり話をきいてくれた生徒の皆さんからは、坂部さんが、話すのが苦手だったというのに驚きました。僕も雰囲気を大切にして、気持ちを伝えたいと思います。と感想が寄せられました。