青春文学の優れた作品を小説や詩・短歌など、あらゆるジャンルから選び、それぞれのエッセンスを非常によい分量で紹介しています。夏休み、何を読んだらいいか、悩んでいる中・高校生に特にオススメしたいです。

今、青春真っ直中の学生は目の前のいろいろなことで、頭がいっぱいかもしれません。でもちょっとした気分転換や悩みのヒントを見つけるために、何でもいいので文学にふれあってほしいのです。

文学作品の紹介の合間に載っている東直子さんの青春文学エッセイでは、ご自身の青春時代の思い出がたくさん書かれています。

創作の世界での青春の紹介と、所々に点在する本当の青春という構成もとてもよく、汗臭く甘酸っぱい時期を随分昔に過ごした私をも満足させてくれる本でした。

大きく紹介された１冊から、更に読み進められるように３冊の小説を紹介しています。全作品読破したら、かなりの冊数を読むことができるでしょう。

この夏は、まずこの本をパラパラめくるところから始めて、１冊でもいいので読んでみてほしいです。

推薦者：朝日仁美（絵本でＳＤＧｓ推進協会 代表理事　ＪＰＩＣ読書アドバイザー/絵本専門士　長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSＤＧｓを普及する会を立ち上げ活動中。）

絵本でＳＤＧｓ推進協会　https://ehonsdgs.amebaownd.com/