ぼくが本になって、本の気持ちを代弁するという絵本なのですが、「もしぼくが本だったら」と続く詩集でもあり、本がまるで生き物のように様々な形に変わったりする画集でもあります。
本へのストレートな愛情がこの「もしぼくが本だったら・・」に込められています。本に関わる人たちは何度も「そうだよね」と共感することでしょう。
例えば、ベンチに忘れられた本を「もしぼくが本だったら、つれてかえってくれるよう出会った人にたのむだろう」また、「もしぼくが本だったら、ぼくのことを友だちとよぶ人に夜がふけるまで読まれたい」など。本が愛おしくなる素敵な作品です。
推薦者:中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)