人気作家の鈴木のりたけさんの幻のデビュー作が復刊されています。
「ケチャップマン」
これがデビュー作なのかとまず驚きます。ユニークな作風で知られる鈴木さんの原点は、まさに現在の活躍を物語るにふさわしい奇抜な発想がさく裂する異色な作品です。
ケチャップマンが自分の魅力を知られるまでの苦労や博士との出会いによって一気に開花する場面など、ケチャップを擬人化しながら、まるで本人もそうであったかのように、下済みからスターへと変わっていく…。
今や調味料のケチャップはかかせませんが、絵本作家の鈴木さんの存在の大きさも、もはやいうまでもありません。
中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)