主人公はゆげ。
そうです、食べ物などからたちのぼる「湯気」が主役のお話です。
いろいろな場面で出てくるゆげにはすべて表情があり、それを見ているだけで楽しいです。
また、ゆげだけじゃなくて多くの登場人物の表情もみんな幸せそうに描かれています。
普段は気に留めないゆげですが、ゆげが出るということは、その食べ物や飲み物がホカホカだったり、できたて・いれたてだったりしないと出てこないわけで…
そんなあたたかいものは、決して不味いわけもなく、自然と人々をホッとさせて幸せな気分にするのだと思います。
特に寒くなるこの季節からは、あちらこちらで遭遇しそうです。
最後のページの意外なゆげには、誰もが大笑いしそうだし、サンタさんも出てくるのでぜひこれからの時期に読んでみてください。
そして 読んだら早速 身の回りのゆげを探して「ゆげ、ゆげ~」と唱えて幸せな気分になってほしいです。
推薦者:朝日 仁美(絵本でSDGs推進協会 代表理事 JPIC読書アドバイザー/絵本専門士 長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSDGsを普及する会を立ち上げ活動中。)
絵本でSDGs推進協会 https://ehonsdgs.amebaownd.com/