子どもの頃、どんなに夜更かししても怒られない唯一の日“大みそか”。
この大みそかの一日をこたつを中心に上から追って行く絵本です。
その風景は、どこか懐かしいものでもあり、私たちにももうすぐやってくる大事な年中行事でもあります。
全編 こうたくん家族の会話で進む一日の様子は、見ているだけで私たちもその家族になったような気分にし、こたつに入っているかのように、あたたかい気持ちにしてくれます。
それはこの絵本が今まで普通だと思っていた風景…こたつを家族で囲んだり、年始に親戚が挨拶に来たりということがとても幸せで大事なことだったと思い出させてくれるからだと思います。
ページをめぐるたびに変化するこたつ周りや絵に登場する新聞やチラシ、食べ物がとても細かく描かれていて、その部分を見るだけでも面白い絵本となっています。
最後のページや裏表紙までクスッと笑える仕掛けがあるので、今年の年末はどうぞこたつの中でこの絵本をお楽しみください。
*12月26日のBSNラジオ「大杉りさのRcafe」内「はぐくむコラム」はこちらの「こたつ」など、年末年始にお勧めの絵本を学校司書も務める朝日さんがご紹介くださいます。どうぞお楽しみに!
推薦者:朝日 仁美(絵本でSDGs推進協会 代表理事 JPIC読書アドバイザー/絵本専門士 長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSDGsを普及する会を立ち上げ活動中。)
絵本でSDGs推進協会 https://ehonsdgs.amebaownd.com/