大人の本棚・こどもの本棚

いたずらおばあさん

SNSでシェア

若く見える服を研究してきた洋服研究家のエラババ先生は、1枚着ると1才若くなるという服を発明しました。それを78枚着たエラババ先生と、60枚着た弟子のヒョコルさんはともに8歳の女の子になって、いろいろといたずらをし、子どもの気持ちが分からない大人たちを次々に撃退していきます。人形劇が子どもに人気の「はらっぱ会館」が取り壊されるという話を聞いたエラババ先生とヒョコルさんは、はらっぱ会館経営者のガメテラ氏に翻意させるため、ある計画を実行するのです。

この本の面白さは、エラババ先生が発明した服は単に若く見えるだけでなく、着ると本当に気持ちの上でも立ち居振る舞いの上でもきちんと若く幼くなるということにあります。8歳になったエラババ先生とヒョコルさんの行動力がとても鮮やかです。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

SNSでシェア

新着記事