控えめだけど食卓に欠かせない大根くんの魅力を、漫画『孤独のグルメ』の作者が、楽しいイラストで紹介する絵本です。
“大根おろし”は、ナメコにも焼き魚にもなじみ、“千切り”は刺身のツマやサラダになります。煮ものでは、おでんはもちろんブリやイカとも相性抜群で、漬けもの、汁ものにもひっぱりだこ!著者は、「自分が出しゃばらず、相手の味を引き立てたり、やわらげたりして、いっしょにおいしくなる」「脇役に徹している役者さんみたいだ」と絶賛します。
栄養は?「大根役者」「大根足」みたいに悪口に使われるのはなぜ?大根のルーツはどこ? など秘密も明かします。
この本とコラボして、給食で大根料理を提供した学校もあるそうです。今は黙って給食を食べていますが、心の中で感謝。「農家の皆さん、ありがとう!大根くん、おいしいよ!」
田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、28年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動をしています。)