大人の本棚・こどもの本棚

キリン解剖記

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キリンの若手研究者である郡司芽久氏が、どのようにキリンに出会い、どのようにしてキリンの解剖の研究を行ってきたかを体験談として述べた本です。

八番目の首の骨についてなど、興味深いテーマが解説されています。私などはすぐに解剖というと怖くないのかなと思ってしまいますが、この本を読むと、著者が解剖をするキリンに敬意と親しみを持って接していることが分かります。

最近若手研究者が舞台裏を紹介してくれる本が多数出版されています。

中でもこの本は、キリンという動物の特殊性―幼稚園児でも知っている身近な動物であること、大きな動物ならではの解剖の苦労があること―から、特に面白いと感じました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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