本書は、タイトルにある通り、詩集と思ってしまいますが、実は、10章からなる物語になります。詩が好きなおっさんの「ぼく」と小学生の「きみ」が詩について、言葉について、会話していきます。ここには、もちろんたくさんの詩が紹介されています。
石垣りん、まどみちお、萩原朔太郎など。著者は詩人の斎藤倫さん、装画は漫画で、新潟出身の漫画家 高野文子さん、そして装丁は名久井直子さん。
詩集と物語が合わさり、言葉の世界の広がりを味わえる素敵な作品です。手元に置いて何度も読みたい1冊です。
中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(3歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)