本当に、生まれたばかりの子供が最初に目にする本は、どんな絵本がいいのだろうか。いまだに考えることがあります。
病院から初めて家に子供がやってきた日、子供の目に何が見えていたのかなど想像していませんでした。もしかすると、部屋の机にあった新聞のチラシが、最初の活字だったかもしれないし、ふいに開かれた雑誌だったのかもしれません。
最初の絵本は、この酒井駒子さんの素敵なアート作品のような1冊でもよかったと思いをはせる。素敵なファーストブックが刊行されるたびに、私はその日にタイムスリップして、絵本を読んでみています。
中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(3歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)