12月5日(日)「ふるさとの誇り新潟の技体験ワークショップ」小国和紙リモート体験ワークショップが実施されました。
今回は10月の「加茂組子細工体験」に続くリモートワークショップの第2弾。
長岡市小国の「小国和紙生産組合」の紙漉き工房からインターネットで参加者の自宅とつなぎ、小学1年生~中学2年生までの42名が小国和紙について学びました。
講師は小国和紙生産組合の今井千尋さん。切り紙の達人でもあります。
ちょうど今は和紙の原料となる「楮 コウゾ」の収穫期。工房では収穫されたコウゾを蒸して、皮をむき、精製して、和紙の原料が作られていました。
そして、紙漉きの実演です。「すきぶね」という水槽に水を張り、コウゾの長い繊維(紙素)を入れてよく混ぜます。「けた」を前後に揺り動かし、細い竹で作られた「す」でこしとっていきます。漉いた紙は、プレスして水気を抜き、一枚一枚乾かして…コウゾを育てるところから和紙になるまで、たくさんの手間と時間と技術が注がれているのです。
そんな和紙の特徴を知って、参加者は「切り紙」を体験しました。
季節は冬。雪の模様を作ります。六角形となるように和紙を折り、思い思いの模様をハサミで刻んでいきました。
「3.2.1…どうぞ!」の掛け声で一斉に切り紙を広げると、とてもきれいな雪の結晶マークが完成しました。
自分で作った雪の結晶を持って記念撮影です。
最後は、小国和紙の切り紙で彩る物語の世界。
今井さんは、巧みにハサミを操りながら「みにくいアヒルの子」を語ります。
一枚の和紙から6羽のアヒルや、犬や、白鳥が、パッと産まれてくるようでした。
あっという間に、美しい4枚のパネルが完成!
参加者の皆さんからは
「初めて紙漉きを見たので、とても興味を持ち「やってみたい!」と何度も言っていた!」
「ズームが終わった後も、和紙や習字紙を使って雪の結晶を楽しそうに作っていた。」
「『みにくいアヒルの子』はいろんな和紙が使われていてきれいだった。切り紙を学校の自主学習としてまとめていた。」
「現地で体験する事も貴重だが、手軽にリモートで伝統文化を自宅で体験出来たのはとても良かった。」
などなど、たくさんの感想が寄せられました。
講師の今井さんは「私は和紙という素材を生産する職人です。切り紙で和紙に興味を持ってもらえたら、切り紙はもちろん、折り紙や、その他私たちの想像を超えていくものを皆さんに作り出してもらえるのを楽しみにしています。」と話していました。
小国和紙生産組合では紙漉き体験なども行っています。ぜひ、みなさんもお出かけください。
小国和紙生産組合のホームページはこちらから。