明治から平成にかけて実業家、作家、ジャーナリスト、科学者、漫画家、劇場支配人、料理研究家、登山家、シューズ・デザイナーなど、様々な分野で活躍した偉人女性31人の伝記です。
その人物がどのような考え方を持ちどんなことを行ったのか、1人あたり4ページで端的に印象深く説明されています。横書きで、イラストや注も充実していて読みやすく、いまどきの本だなと思いました。
デジタル時代の私達の読書の仕方は、いきなり単体の長編を1冊まるごと読むだけというのではなく、読む前に要約を読んであたりをつけたり、反対に読後に他の人が書いた書評や感想を読んだりすることが増えてきていると思います。
このような本で幅広くいろいろな人物について知り、そのうちの一部でよいので関心を持ったら、その人物が関わった事柄を調べてみる、その人物単独について書かれた伝記を読んでみるという立体的な読書を推奨したいと思います。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)