わが家では子どもが幼い頃から、普段の食事ではとれない食感や噛む練習として、おやつの時間をもうけてきました。今ではすっかりおやつの時間が楽しみで、グミやチョコレートも食べるようになり、ちょっと食べすぎるくらいです。こんな子どもにもおやつは特別な時間という感覚があり、いつも目を輝かせながら、うれしそうに食べています。
この絵本は、3時のおやつの幸福なひとときが描かれた作品です。おいしいおやつも、もちろんでてきます。食いしん坊な読者は、きっと読んでいるうちに「今日のおやつは何を食べようかな」と考えてしまうことでしょう。小さな幸せがみつかる絵本です。
中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(4歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)