大人の本棚・こどもの本棚

悪童日記

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二人の双子の少年が、戦時中の疎開ということで、母方の祖母の家に預けられます。国境近くの田舎の村で、戦争が影を落とし、そこに暮らす人々は貧しく、自分本位で、醜く描かれています。その過酷な環境を生き延びるため、聡明な少年達は様々な「訓練」をし、したたかさと冷酷さを身につけていきます。そして、驚くような結末を迎えます。

戦争・貧困・差別など社会の様々なテーマが描かれています。二人の少年の日記という体裁で語られており、「ぼくら」という一人称複数形の視点人物の呼称が印象的です。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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