読書の幅を広げるのによいと思い、この本を紹介します。
この本には、まず、様々な図書館の本を探すためのデータベースが紹介されています。その上で、新聞、雑誌、論文、法令・判例、官公庁情報、百科事典など他のデータベースについても豊富な写真を交えて、具体的に説明されています。
取り上げられているデータベースにはQRコードが示されていて、そのデータベースを試せるサイトに、すぐにアクセスすることができるようになっています。
この本のタイトルは、「調べ物に役立つ図書館のデータベース」です。しかし実際には、図書館に行かなくても自宅で利用できるデータベースもかなり掲載されています。また、有料で、契約が必要なものだけでなく、無料で自由に利用できるものもあります。民間のみならず、官公庁や国の研究所やなどが構築しているデータベースも多いです。さらに嬉しいことには、子ども向きのデータベースも紹介されています。
データベースの強みは、信頼のおける機関が制作しているために、信頼性が高く、調べたものにハズレが少ないことです。私はデータベースを、本やインターネット上の情報と対立的にとらえるのではなく、補完的に使用し、読書の幅を広げていくのがよいのではないかと考えているため、データベースの案内をしてくれているこの本を取り上げてみました。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)