病気のお母さんのために、三人の息子が山奥へ梨もぎに出掛けます。出会った老婆を助けず助言に従わなかった長男と次男は失敗しますが、老婆を助けその助言に耳を傾けた三男のみが山梨もぎに成功し…。
典型的な昔話です。平野直氏の再話がとてもリズミカルで楽しく、太田大八氏の画も奥行きや色調、人物の表情などがみごとで、一気に昔話の世界に入り込めます。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)