ホーリーはこだわりが強いフクロウです。
こだわって集めた選りすぐりのものに囲まれて生活したい!と思っていて、そうすることがとても幸せで快適だと知っています。
そんなホーリーは遠く離れたハリネズミの友達からもらった植木鉢のバラを大事に育てていました。このバラが咲いたらこれをくれた友達と会う約束をしていたのです。
しかし
自分の不注意から植木鉢を割ってしまい、もうすぐ咲きそうだったつぼみは折れてしまいます。この失敗をホーリーは忘れられず、何も手につかない状態に。
モヤモヤした気持ちをどうにかしたく、本で調べたり、ゆっくりお風呂に入ってみたり。なんとかしたいとあれこれ試してみますが、気持ちは晴れません。
そして、どうにもならなくなり「もういやだーホー!!」と叫んでしまいます。それは自分でも驚くほどの大きな声で・・・。
大人も子どもも 何か心配事や不安なことがあって何も手につかないことがありますよね。周りの人は気晴らしに付き合うことができれも、解決してあげることはできません。こんなどうしようも無い状況の時、この絵本を読んであげてほしいです。
こだわることは悪いことでは無いこと、でもこだわりすぎるとちょっと辛くなってしまう時があることが理解できると思います。
ホーリーのようにいろいろと試してみることの大切さや、偶然にもスッキリする方法に出会えるかもしれないことが分かると少し心が軽くなるかもしれません。
分からないことを調べる時に、ホーリーはまず本で解決策を探します。本が心の拠り所になると知っていたのでしょうね。正解は見つからなくても、ヒントは書いてあるかもしれません。
本を探している時間はモヤモヤを少しだけ忘れるかもしれないし、本を読んでいる時は本に集中して問題を解決しようとしていますよね。
そんなことをこの絵本から、知ってもらえると嬉しいです。
モヤモヤした時の解決法は十人十色。いろいろ試して 自分に合うスッキリする方法が編み出せすと
いいなぁと思っています。
推薦者:朝日 仁美(絵本でSDGs推進協会 代表理事 JPIC読書アドバイザー/絵本専門士 長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSDGsを普及する会を立ち上げ活動中。)
絵本でSDGs推進協会 https://ehonsdgs.amebaownd.com/