少年ビリーは、お菓子屋さんになるのが夢です。昔お菓子屋さんだったと聞いている古いビルが売却されたようです。気をつけて見ていると、そのビルではペリカンとキリンとさるの3人による「窓ふき会社」が設立されたようです。3人と友だちになったビリーは、お金持ちのハンプシャー侯爵の窓ふきを依頼されます。そこでみんなは大活躍して、窓ふきだけでなくハンプシャー侯爵の困りごとを解決し、ハンプシャー侯爵から厚く感謝されることで、それぞれの望みをかなえます。
ダールらしい、分かりやすく極端でナンセンスなファンタジーになっています。ダールの「チョコレート工場の秘密」に描かれていたお菓子が、この本の中に登場するのも楽しいです。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)