『ふたりはともだち』から始まったがまくんとかえるくんのお話は、長い間たくさんの子どもたちに親しまれてきました。

時に突拍子もないことを言い出したり、上手くいかなくて落ち込んだり、どんな時にも変わらずお互いを思いやり、そばにいる。そんな関係性はかけがえのない愛おしいものだと思うのです。

ふたりの友情があふれる言葉たちは、きっと読む人の心をほぐし、少し肩の力を抜いて生きることを教えてくれます。そして、なかよしなふたりのお話を読んでいるあなたもまた、ふたりにとって大好きなともだちだということに胸があたたかくなります。

これからも何度もふたりに会いたくて本を開くのでしょう。

吉岡 彩佳（萬松堂本店児童書担当。子どものころから本が好きで念願かなって書店勤務に。甥っ子に絵本をプレゼントするのが楽しみです。）