「あなたのためを思って言っているんだよ」のような子どもが大人からかけられる言葉の中には、かけた人の「上から目線」「自分の都合」「偏見」「差別意識」などが隠れた「ずるい言葉」があると社会学者の著者は言います。この本の読者がそのような言葉にだまされたり縛られたりすることがないように、著者は29の「ずるい言葉」をその状況を含めて設定し、その言葉の意味を社会学的に繙き、その上でその言葉に対処する処方箋を示しています。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)