大人の本棚・こどもの本棚

イクバルの闘い

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パキスタンのじゅうたん工房で、児童労働を強いられている少年たちの中に、一人その状況を変えようと敢然と立ち上がった少年がいました。実在し、わずか12歳で殺害された活動家イクバル・マシーの勇気ある行動について、同じじゅうたん工場で児童労働をしているという設定の架空の少女ファティマの視点から語った物語です。この状況を生み出す直接の原因はであり、その背景には社会制度・宗教・経済・国際等の問題があります。少女の視点を借りることで、子どもにも分かりやすく、また、印象深く伝えることに成功していると思います。

 

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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