大人の本棚・こどもの本棚

さくらもちのさくらこさん

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目、鼻、口がなくても、喜んでいたり、不満げだったり、焦っていたりと、様々な感情が伝わってくる岡田よしたかさんの食べ物シリーズの絵本です。

うららかな春の日なのに、なぜかご機嫌ななめの「さくらもちのさくらこさん」は、キャンディーさん、プリンちゃん、ラムネくんたちが気を遣ってくれても知らん顔。からかってきた柏餅にはトイレットペーパーを巻き付ける始末です…

気分転換に外に出ても、楽しそうに遊んでいるおやつ仲間が面白くなく、ふてくされて眠ってしまう さくらこさん。見かねた満開の桜の木が、さくらこさんに素敵なプレゼントを贈ります。

プレゼントに気づいた さくらこさんが、春爛漫の景色のもとでおやつ仲間と繰り広げる最後のシーンはとても楽しい気分になります。
シリーズの『ちくわのわーさん』や『こんぶのぶーさん』などもバラエティ豊かな食べ物たちが登場し、愉快で見どころ満載です!

推薦者:稲垣 彩(新潟県立図書館主任司書 児童書担当。1児の母)

新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。

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