大人の本棚・こどもの本棚

教員不足──誰が子どもを支えるのか

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物価高、高齢化など、もろもろある最近の日本の社会構造の変化の一端を示しているのが、教員不足という現象であると私は考えています。著者は、様々な既存の統計に加えて、多くの独自調査を行い、教員を配置する側からではなく教員を配置される学校現場の側から、また、過去30年の日本における教育配置政策の歴史やアメリカとの比較を取り入れながら、立体的にこの問題を論じてくれています。この問題が教育関係者のみならず、多くの人たちに社会の問題として受け止められるように、著者がこの本を出版してくださったことに感謝したいと思います。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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