子どもの問題行動に本人から気持ちや理由を聞こうとするも、ついつい親の主観で感情的に問い詰めてしまい、結局ケンカになって終了。そんな経験はないですか?
いじめから不登校になってしまったわが子の声をちゃんと聴きたい。そんな思いでカウンセリングを学び始めた著者。しかし、「家族には感情が入りすぎるためカウンセリングはできない」と知って愕然とします。カウンセリングはできなくても、「子どもの話に耳を傾けることならできるのでは」と「傾聴」を学びます。
「傾聴」は、目の前の人の中にある答えを信じて寄り添う聴き方です。問題解決を目的とした一方的なアドバイスや否定の言葉はいりません。共感しながら話を聴くだけで初めて見えてくるものがあるのです。
「子どもの本音が知りたい」「でもどう話を聴けばいいのかわからない」――そんな悩みを抱えるあなたへ。傾聴カウンセラーの著者が、子どもの心の声を聴く方法をやさしく教えてくれます。
推薦者:岡田 玲(新潟市立豊栄図書館)