大人の本棚・こどもの本棚

おせち

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2026年 明けましておめでとうございます。
お正月にふさわしい、おせち料理の絵本をご紹介します。

まずは表紙をご覧ください。 なんと、これは“絵”なんです!実物と見まちがえるほど丹念に描かれ、写真よりもやわらかで、温もりを感じる絵の魅力に驚きます。

ページを開くと、一品一品のおせちの絵と、そこにこめられた願いや由来が、リズミカルな言葉でつづられています。

「くろまめ ぴかぴか あまい まめ まめまめしく くらせますように」

「えびさん えびさん まあるい せなか としをとるまで げんきでいられますように」

思わず声に出して読んでしまいます。そして、数々のおせちをつめた一の重、二の重、三の重の、彩り豊かで美しいこと! 一年の始まりに、料理に託した先人たちの願いが伝わってきます。

小学生に読むと、これが好き、これは食べられない、など話がはずみますが、中には食べたことがないという子もいます。手作りするには手間のかかるおせち料理。絵本を読んで、伝統料理の豊かさと、身近な人々の健康や幸せを祈る心を感じてほしいと思います。

2024年に出版されて評判となり、2025年にはアーサー・ビナードさんのテキストで、英語版 『OSECHI』 (福音館書店) が出版されました。

田村 梓(新潟市の小学校司書。子どもたちと一緒に本や昔話を楽しんで、30年になりました。)

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