大人の本棚・こどもの本棚

妖怪一家 九十九さん

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表紙に並んでいるのは、怪しげな妖怪たち。かつて化野原(あだしのはら)でばっこしていましたが、人間が大きな団地を建てたため住みかを失くします。妖怪たちは、「にっくき人間を、かたっぱしから食ってやる。」と怒り心頭。賢いヌラリヒョンが、市役所へ話をつけに出かけると、“地域共生課”の野中さんが、人間と妖怪の“共生”を提案します。共に仲よく暮らすために、無料で住まいを提供するかわりに、団地運営の手伝いをしてください、というのです。

こうしてB棟地下12階の大豪邸に、九十九(つくも)家を名乗り、七人の妖怪が暮らすことに。ヌラリヒョンパパ、ろくろっ首ママ、見越し入道おじいちゃん、やまんばおばあちゃん、一つ目小僧のハジメくん、アマノジャクのマアくん、サトリのさっちゃん一家です。

この後スーパー泥棒事件や、引越し100日パーティーがあり、妖怪たちは正体がバレないよう、人間を食わないようにしながら、妖怪力を発揮します。さてさて妖怪と人間は共生できるのか? シリーズは10巻+外伝。ユーモアたっぷりで、小学生に人気の物語です。

田村 梓(新潟市の小学校司書。子どもたちと一緒に本や昔話を楽しんで、30年になりました。)

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