子どもを抱えるお母さんさんたちは、特に、子どもが園に通う頃、新しい環境でうまくやっていけるかなと心配になります。著者のひぐちさんは、仕事を抱え、子どもを園に預けた経験のなかで、不安な表情を浮かべる多くのお母さんたちを目の当たりにしてきました。友だちに遊具に誘われても泥団子をつくることをやめないわが子を見て不安になったといいます。しかし、他の子どもと比べたり、一緒にうまく遊べることよりも、まずは子どもを素のままで見守ることの大切さを説いています。体験に基づいた実話とともにお母さんへの温かいエールがいっぱい詰まった1冊です。
推薦者:中山英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)