大人の本棚・こどもの本棚

チム・ラビットのぼうけん

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子うさぎのチムは、村の草刈り場のうさぎ穴に、お父さんお母さんと住んでいます。好奇心旺盛でやさしいチムは、「ぼくは、ただのうさぎじゃないんだから。」が口ぐせです。拾ったハサミで、毛布やカーテン、体の毛まで刈ってしまったこと。独りぼっちのかかしを元気づけるため、お百姓の家から取ってきたハンケチをあげたり、詩を作ってあげたりしたことなど、チムの毎日の冒険が9話入っています。

舞台は作者の故郷、イギリスの美しい田園です。チムを見守る両親や、ご近所の動物たちとのやりとりが何ともユーモラスで、低学年に読んでやるととても喜びます。続編『チム・ラビットのおともだち』もどうぞ。

田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、27年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動しています。)

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