『だるまちゃんとてんぐちゃん』や、『からすのパンやさん』などでお馴染みの加古里子さんが、自らの体験を通して全ての親子に向けたメッセージを語っています。19歳で「敗戦」を迎え、戦前と戦後でてのひらを返すように態度を変えた大人たちを見て失望憤慨した加古さん。自分の人生をどう生きていくか自問自答した後、子どもたちのために役に立ちたいと絵本作家の道へと進みます。長い間多くの子どもたちとの関わりの中で感じた「子ども」について、また「親」のあり方についての考え方は、子育てにおいて大いに参考になる一冊だと思います。
推薦者:田野辺淳子(絵本の家「ゆきぼうし」副代表。「ゆきぼうし」のある守門村(現魚沼市)で子育てをするため、2001年に新潟市西区から家族で移住。以来、「ゆきぼうし」スタッフの活動を続ける。現在は、高校で書道講師として勤務。)