ダーウィンがビーグル号で航海してガラパゴス諸島を訪れたのは、実は彼が20代の若者だった時でした。この絵本は、その有名な航海や航海の経験をもとに唱えた進化論についてではなく、ダーウィンが航海後ずっと地道に続けたミミズの研究を取り上げています。簡単に言えばミミズが土を作るということを、ダーウィンは28歳の時から長い年月をかけて様々な実験や観察によって裏付けていきます。その研究の成果を本にまとめることができたのは、何と亡くなる半年前でした。
この本は、ダーウィンの伝記でもあり、ミミズの研究の本でもあります。豊かな発想を証明していく論理的思考を易しい言葉と楽しい絵で明るく表現しています。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)