15歳で難治癌の早期発見方法を発明した少年の自伝です。
少年の名はジャック・ローマス・アンドレイカ、1997年アメリカ、メリーランド州生まれ。
彼は、初期段階での検査が難しいとされてきた膵臓がんを早期に、簡単に、そして安価に測定する方法を見つけ出し、この研究に対して2012年にインテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)の最高賞に当たるゴードン・E・ムーア賞を受賞して大きな話題を集めました。
研究に没頭する日々だけでなく、学校生活や家庭生活にも触れられていて、アンドレイカ少年が、いじめや大切な人の死など多くの困難に立ち向かう姿が描かれています。
生きていく中で逆境に遭遇したり、苦しみを感じるのは当然のことであり、そういうことを考えたり悩んだりすることにも価値があるのだと、気持ちが楽に、前向きになれる一冊です。
推薦者:有本 教子(新潟県立図書館 司書。こども図書室担当。1男2女の母。)