新年にふさわしいこの絵本は、干支の動物たちが年神さまの決めた係で、年越しの支度をする場面から始まります。
ねずみは大掃除にお餅つき、うしは米や野菜運び。… さるは料理、とりは盛りつけ、いぬは年越しそば、いのししは生ごみの始末。みんな大忙しです。
大晦日の夜には雪がしんしん降りつもり、一夜明けて清らかなお正月が訪れました。色とりどりのお節料理が並ぶお座敷に、晴れ着姿の十二支のご夫婦が勢ぞろい!なんとめでたく、にぎやかな年はじめでしょう。
作者の川端誠さんは、上越市生まれの辰年です。辰の係は何だと思いますか?実は何の係でもなく、一年中空からお天気のようすを見ているんですって!
田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、27年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動しています。)