長谷川摂子さんの「てのひらむかしばなし」シリーズの一冊です。このシリーズはA5サイズ程度で鞄に入れられるので、外出時の待ち時間などにお子さんと楽しめます。
登場人物は「さばうりどん」と「やまんば」だけですが、この2人の表情がとってもおもしろく、こくら、こくらといねむりする赤ら顔の「やまんば」は、怖いはずなのになぜだかクスッと笑えてしまうような滑稽さがあります。本の小ささを感じない、縦に横にと見開きいっぱいに使って描かれた伊藤秀男さんの絵が魅力的です。
推薦者:田野辺淳子(絵本の家「ゆきぼうし」副代表。「ゆきぼうし」のある守門村(現魚沼市)で子育てをするため、2001年に新潟市西区から家族で移住。以来、「ゆきぼうし」スタッフの活動を続ける。現在は、高校で書道講師として勤務。)