朝目をさますと、町は一面の銀世界。ピーターは赤いマントを着て、大喜びで外へとびだします。雪に足あとをつけたり、雪だるまや天使の形を作ったり、でっかい雪山からすべりおりたり…。雪を固めた雪だんごは溶けてしまいますが、ピーターは次の日も、友だちといっしょに深い雪の中へ出かけていきます。
冬になるとあちこちの図書館で読まれる絵本です。雪の日のうれしさ、楽しさがたっぷりつまっていて、子どもといっしょに雪遊びがしたくなります。暖色のコラージュ(貼り絵の技法)がたいへん美しく、雪の結晶でいっぱいのページを開くと、子どもたちから「きれい!」と声があがるほど。
ピーターの絵本は、『ピーターのいす』『ピーターのくちぶえ』『ピーターのてがみ』もおすすめです。 (3・4歳から)
推薦者:田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、27年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動しています。)