学校図書館とは学校にある図書室のこと、学校司書とはいわゆるその図書室の先生のことです。最近、学校司書が一般の人達に向けた書いた学校図書館についての本が増えています。私はそれをとても良いことだと思っています。中でも、中高生に向けた本を推薦したいと考え、岩波ジュニア新書の1冊である本書を選択しました。
本書は、埼玉県の高校の学校司書である著者が、これまでの現場での実践をまとめたものです。そして、本書に紹介されているブックトークやビブリオバトルなどの活動は、埼玉県に限らず、日本各地の学校図書館で行われるようになってきています。中高生にとって、学校図書館というと、静かに本を読むか勉強する場という印象があるかもしれませんが、とても様々な活動を行っているのです。ぜひ、面白そうだと思うところから、読んでみてください。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)