農大を舞台に菌が見える特殊能力を持つ主人公が出てくる 漫画『もやしもん』(2005年 初版)から派生した「衛生」と「食育」をテーマにしたシリーズの一作目です。
主人公はコウジカビのオリゼー。この菌が小さな子にも分かり易く、手を洗う理由を教えてくれます。
これまでは、風邪やインフルエンザが流行る時期によく読み聞かせをしていましたが、今の新型ウイルスの感染拡大を食い止めるために、子どもたちにも手洗いの重要性を知るのにぴったりな絵本です。ところどころに大人向きの解説もあり、大人も理解が深まります。
絵本には物語だけでなく、生活習慣などを学べる本も沢山あります。世界中が逆境の最中ではありますが、こんな時だからこそ、絵本を広げて楽しい時間を過ごして欲しいです。
こちらの絵本は残念ながら 現在新しく買うことは出来ず、重版は未定です。ぜひ図書館で探してみてください。
4月25日(土)あさ9時~BSNラジオ「大杉りさのRcafe」放送予定
朝日仁美(絵本でSDGs推進協会 代表理事 JPIC読書アドバイザー/絵本専門士 長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSDGsを普及する会を立ち上げ活動中。)