震災避難所ボランティア

★　田巻直子アナウンサー・水島知子アナウンサーから　★

新潟市に雪が積もった３月２５日、福島方面からたくさんの方が避難されている新潟市体育館に大型絵本を持ってお邪魔しました。
「お疲れかもしれない・・・」と思いながら、皆様にマイクを通してご挨拶させていただくと、体育館の皆様から温かい拍手を頂きました。

そして、子どもたちはエネルギーが溢れていました。

体育館の別室、普段卓球場になっているエリアが「キッズルーム」として解放されています。
そちらは新潟県立大学の植木准教授をはじめ、学生ボランティアの皆さんが中心となって、子どもたちがのびのびできる空間を作り出していました。ドッチボールで汗を流し、お絵かきを楽しんでいるお友達も、お母さんと絵本を読んでいる小さな子もいました。

私たちが持っていったのは一辺が５０センチもある大型絵本。
小学生の皆さんに「どうかな～？」と思ったのですが、一緒に盛り上げてくれて、楽しんでくれて、うれしかったです。

子どもたちが元気なら、大人たちも元気でいられます。

ただ、明るい子どもたちの中にも「弟は春から１年生になるから、本当は自分たちの小学校で入学式に出させてあげたかった。」なんて、話す優しいお姉ちゃんの声もありました。
子どもたちも、いろいろなことを我慢して、じっと考えているのだなぁ・・・。そんなつぶやきもたくさん聞いてあげられたらと思いました。

たぶん、新潟の大勢の皆さんが「絵本の読み聞かせボランティアをしたい！」と、いてもたってもいられないお気持ちかと思います。
今、スタッフの皆さんが調整されているそうです。
そんな皆さんのお気持ちも伝えようと、一生懸命、大きな絵本を読んできました。

また、遊びに行くから、仲間に入れてね。そして、今度は大人の皆様もご一緒にどうぞ。

＜今回用意したおはなし＞
☆ 絵本『ぴょーん』　　作・絵　まつおかたつひで　ポプラ社
☆ 絵本『ぐるんぱのようちえん』　　西内ミナミ作／堀内誠一絵福音館書店
☆ 絵本『おばけのてんぷら』　　作・絵　せなけいこ