大人の本棚・こどもの本棚

おこりじぞう

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1945年、日本が他国と戦争をしていた頃の話。8月6日、恐ろしい原爆の投下。

焼けただれた体の幼い女の子が、爆風で飛ばされたお地蔵さんの前に近づき、もう動けない。

「みず…みず…」と訴えた。すると、お地蔵さんの顔が仁王のような顔に変わり、その目から涙がポタポタと流れ落ち、女の子の口にとびこんでいった。

40年前に出版された絵本で、作者自身は被爆体験者であり、実際の出来事がモチーフになっている。こどもに親しみやすいお地蔵さんを中心に、戦争の悲惨さや平和の大切さを描いた作品だ。

推薦者:大平光代(絵本の家「ゆきぼうし」(魚沼市)代表。絵本専門士の資格を持つ。10年間子育て専業主婦をし、現在は保育園、こども園勤務の保育教師。大阪府出身)

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