大人の本棚・こどもの本棚

おかあちゃんがつくったる

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作者、長谷川義史の自伝的な作品。1年生の時に父が急に天国に召されてしまう。

いつも元気で前向きなおかあちゃん。よしふみくんが欲しいものを、ちょっと「へん」ながら、ミシンで縫い何でも作る。よしふみくんは、おかあちゃんの頑張りや沢山の愛情を感じながらも「おとうちゃんつくってえな」とおかあちゃんに話し、せつなく、寂しい思いをさせてしまう。しかし、バイタリティー溢れるおかあちゃん。どんな策を練るか?

筆者は、長谷川さんと同世代。重ねて大阪で生まれ大阪で育った事も同じ。絵に出てくる炊飯器、掃除機、Gパンが流行り始めた時等々懐かしい思いでいっぱいだ。あの時代の大阪。すき焼きは特別の日にしか食卓に出て来なかった。女手一つで育てるおかあちゃん。

こどもたちが喜ぶ顔を見たい一心で、奮発して食卓に出したのだろうと察した。

推薦者:大平光代(絵本の家「ゆきぼうし」(魚沼市)代表。絵本専門士の資格を持つ。10年間子育て専業主婦をし、現在は保育園、こども園勤務の保育教師。大阪府出身)

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