大人の本棚・こどもの本棚

一〇五度

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イスのデザイナーになりたいと思っている中学3年生の真は、相棒の梨々とともに、学生向けのイスのデザインコンペに参加することを決めます。勉強に専念しろと反対されることを見越して、父親には黙っての応募です。しかし、母親や祖父、梨々の家の人たちなど、こっそり応援してくれる大人もいます。

表題の一〇五度とは、会議用などのイスの背もたれの理想的な角度だそうです。祖父は、人間関係も同じと梨々と仲違いをした真を諭します。九〇度で直立するのではなく、互いに一〇五度のように寄りかかれ合うことのできる関係ということです。コンペを通して、様々な人々に出会い、様々なことを学び、真は自分の進路に確信を持っていきます。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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