大人の本棚・こどもの本棚

アルフィとくらやみ

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ある夜のこと、子ども部屋で眠っていたアルフィは目を覚まし、「真っ暗な部屋で明かりをつけたら、くらやみはどこに行くんだろう?」とふしぎに思いました。答えが気になって眠れません。すると、くらやみくんが話しかけてきました。
「アルフィは、ぼくがどこへ行くと思う?」という問いかけに、アルフィの発想は自由にふくらみ、舞台は子ども部屋から宇宙へと広がっていきます。

挿絵は、イメージの魔術師と呼ばれたエロール・ル・カインです。彼の創造力豊かな絵によって、私たちもアルフィと一緒に、月や金星、火星と太陽、星を超えて、銀河をつっきり、宇宙のはしっこに誘われます。
くらやみくんは全ページに描かれていて、最初はちょっと怖いけど、だんだんと微笑ましい姿に見えてきます。

最後は、くらやみくんのひみつを聞いて、安心して眠りにつくアルフィ。

少し勇気を出して、新しい関係を築いていく時期に読んでほしい一冊です。

 

推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。2女1男の母。)

新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。

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