「あんなにきれいにしたのに」「もうこんな」掃除したばかりの部屋がすぐに散らかされてしまうなど、子育て中のあるあるが「あんなに○○」、「もうこんな」の繰り返しでコミカルなタッチで描かれています。
しかし、最初は面白おかしく描かれていた親子の様子は、時の流れや子どもの成長と共に変化し、「あんなに」の意味も変わっていきます。
子どもの過去の写真を見て「あんなに小さかったのに」と感じたことはありませんか?悩んで、怒って、泣いて子育てに奮闘している現在もやがて過去になります。読んだ後、子どもと過ごせる今が愛おしく感じられる絵本です。
豊栄図書館 武田瑠美子