ページをめくるごとに、朝の清々しく美しい風景に吸い込まれ、短い文章の繰り返しが胸に響いてきます。作者、荒井良二さんが2011年の震災後、被災者の方々の気持ちに寄り添い、思いを込めて作られた作品です。朝日は柔らかで、それでいて力強く、でも、少しずつ…という光に見えるから不思議です。誰にでも、朝も昼も意識出来ないほどの辛い日々もあります。そんな時、手元においておきたい絵本です。
推薦者:大平光代(絵本の家「ゆきぼうし」(魚沼市)代表。絵本専門士の資格を持つ。10年間子育て専業主婦をし、現在は保育園、こども園勤務の保育教師。大阪府出身)