大人の本棚・こどもの本棚

どうぶつびょういん

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「ここはどうぶつのためのびょういんではありません。子どもたちが、どうぶつたちにわるいところをなおしてもらいにやってくるびょういんなのです。」――この冒頭の文で、心をわしづかみにされました。

子どもたちの病気や悩みに、いろいろな特性を持った動物たちが医者として、絶妙な方法で治療に当たったり、相談に乗ったりしています。

登場人物の子どもたちの病気や悩みは、現代社会を反映しているようにます見えます。そして、幼い読者にも分かる平易な言葉を用いた動物たちの助言は、現実の社会を生きていくための指針となってくれそうです。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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