大人の本棚・こどもの本棚

どうぶつのおかあさん

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幼い子に動物絵本を読むなら、藪内正幸(やぶうちまさゆき)さんの本をおすすめします。絵の力が抜群で、驚くほど子どもをひきつけるのです。

この絵本は、13種の動物が子どもを連れて歩く様子を紹介しています。あるお話会で、「おかあさんねこは こどもを くわえて はこびます。」「おかあさんちんぱんじーは こどもを だいて はこびます。」と読んでいると、子どたちが自分のお母さんにだっこやおんぶを始めました! 表紙の犬をなでて頬ずりする子も。

動物たちの絵は今にも動き出しそうで、ぬくもりもあります。お母さんは子どもを優しく見守り、子どもはお母さんを信頼しきってかわいらしい! 動物をこよなく愛した画家は、毛並みや骨格や筋肉、ライオンの後ろ足の血管まで、正確に描いているそうです。

他にもたくさんの絵本があります。親子で楽しんでくださいね。

田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に本や昔話を楽しんで、29年目になりました。公共図書館などでも、子どもと本をつなぐ活動をしています。)

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