
本書は、絵本画家いわさきちひろの息子で、ちひろ美術館常任顧問、美術・絵本評論家の松本猛氏によって執筆された絵本論です。4章立てになっており、第1章「絵本とは何か」と第2章「絵本の表現」は、絵本とはどのようなメディアなのかを豊富な例をもとに述べています。第3章「絵本の歴史」と第4章「絵本の可能性」で、これまでの絵本の歴史を述べつつこれからを展望しています。同じタイトルの松居直氏の著書が、比較的に絵本の作り手からの見方を多く伝えていたのに対し、これは読み手あるいは研究者の立場で、社会における絵本という存在についてより客観的な分析をし、その結果を平易な言葉で表現しているように思え、私にとっては大変参考になりました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)
