大人の本棚・こどもの本棚

フードバンクとぼく

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こちらの絵本は購入できないので、図書館で探してみてください

「フードバンク」という言葉を知っていますか?
フードバンクとは、
安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈してもらい、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動
だそうです(一般社団法人全国フードバンク推進協議会HP より)。

この絵本は貧困家庭に育つ中学生とフードバンクの出会い、そこから支援してもらったことで見つけた自立への希望・・・が描かれています。認定NPO法⼈ フードバンク⼭梨がクラウドファンディングを募り制作されました。書店などでは販売していなく、全国の高等学校図書館と公立図書館に寄贈されています。

なかなか貧困について話す機会が無い親子もいるのが現代の日本です。誰にでも貧困に陥る可能性はあると思います。この絵本をきっかけに日本で起きている貧困について考えて自分に出来ることをみんなで考えてほしいです。

誰もが「困った時はお互いさま」という気持ちで行動できる社会になりますように・・・。
ぜひ図書館で探してみてほしいです。

 

推薦者:朝日仁美(絵本でSDGs推進協会 代表理事 JPIC読書アドバイザー/絵本専門士 長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSDGsを普及する会を立ち上げ活動中。)

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