科学は苦手という人も天空、原子力、数理社会、倫理、生命と分かれていれば、開けてみたい扉が一つは見つかるでしょう。
例えば、天空。波のリズムは永遠に同じと思われますが、満ち潮と引き潮は少しずつ地球の回転速度を減速させ、一日の長さを極わずかに伸ばしているとか。また原子力の扉を開けば、放射線強度の単位となったベクレル博士がどのように放射能を発見したのか、その瞬間に立ち会わせてくれます。さらに「三人寄れば文殊の知恵」の一人がサルだったらどうでしょう?気になる方は数理社会の扉へどうぞ。
静かに始まる語り口につい引き込まれ、いつの間にか遠いところまで来てしまったと感じるかもしれません。身近に潜む科学が楽しめます。
新潟市立新津図書館 森 直美